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見せてもらおうか『Napkin AI』の性能とやらを

こんにちは、東日本エリア営業の木村です。

タイトルで年齢がバレそう💦な感じですが、今回は仕事を効率的に進めるテーマの第二弾です。

※前回記事 ↓ もよければご覧ください

さて皆さん日々アウトプット頑張ってますか?

この情報化社会、TVや新聞の従来メディアに加え、SNSやらストリーミングサービスなど様々な情報が溢れています。

インプットばかりでアウトプットしないと溺れそう。。。

自分は営業なので、お客様向けに日々色々な資料を作っていますが、目の前にやることが多すぎて、こんなことがよくあります。

「やっばい!今週提出の資料なにもできてない・・・」

後回しにしたツケが降りかかってきて焦り、自分の計画性の無さにゲンナリするという。
でも、こんな時に助けてくれる救世主となりえるツールがあるんです。

ということで、いまビジネスパーソンのあいだで話題の
”テキストから良い感じに図を生成してくれる生成AI”
をご紹介します。

この8月にローンチされ、9月に早くも日本語に対応。
「これは試さねば!」ということで、その実力はいかほどか?実際に検証してみました。

  • 資料作成に時間がかかっている

  • わかりやすい図作成をしたい

  • 図解が苦手

  • 生成AIに興味あり

  • あたらしモノ好き

という皆さんにぜひご覧いただければ幸いです。
どうぞ最後までご一読ください。



使える or 使えない、どっち?

まず結論から言ってしまいます。
この生成AI、資料作成のお助けツールとしてかなり使えます!

パワポで文章にあった図を作るときに、四角や丸やらいろんなオブジェクトを配置してみて、あーでも無い、こーでも無いしてたことが数クリックで解決。
しかもデザイナーさんに作ってもらったような仕上がり具合。
控え目に言って、スゴイのひとこと。

では早速、詳しくご紹介していきます。

Napkin AIとは?

簡単にアウトラインをご紹介します。

▼できること

テキストを図に変換してくれる生成AI
プレゼン資料や社内企画書などの資料作成工数を大きく削減してくれるもの

▼なりたち

創業者は元Google出身、教育ゲーム会社を成功させセルアウトし、このNapkinを創業

▼サービス名の由来

欧米ではランチミーティングなどでレストランの紙ナプキンに手書きで図解することが良くあるそうで、それをモチーフとしたとのこと。
なんかオシャレですね。

▼始め方

サイトにアクセス(https://www.napkin.ai/
 ↓
アカウント登録(EメールもしくはGoogleアカウント)
 ↓
ログイン

たったこれだけ。

▼使い方

〈STEP1〉2種類から目的にあったほうを選択

①Draft with AI
Chat GPTのようにプロンプトを投げると文章が自動生成
その文章で図生成

②Blank Napkin
ブランクのページに自分で文章を入力し、その文章から図生成

〈STEP2〉 図作成

テキストブロック単位で隣に青い⚡アイコンがでてきて、それをクリックすると図が生成
あっという間に図ができる
生成された図はいくつもパターン候補がでてきて、好きなパターンを選択できる
こんな感じのものとか
こんな感じのものとか….いろいろチョイスできる
色・フォント・レイアウトも、かなり自由度高く調整できる
出力もPNG・SVG・PDF形式で出力できるため、パワポにもすぐに貼り付け可能

操作感も、かなりユーザーフレンドリーなつくりなので直感的に使えます。

いざ検証!!

それでは実力値を試す意味で、昔話『桃太郎』をサンプルとして、その物語を現代風解釈で解説する資料をつくりたいと思います。

まず2種類あるうちの「Draft with AI」でプロンプトを投げます。

昔話「桃太郎」を現代風の解釈で簡潔に解説してください

Napkin AIの回答

現代風解説:桃太郎の物語
桃太郎は、日本の伝説的な昔話であり、勇気や友情、正義の象徴として広く知られています。この物語は、桃から生まれた少年が鬼を退治する冒険を描いており、現代においても多くの人々に愛されています。本ドキュメントでは、桃太郎の物語を現代風に解説し、そのテーマやキャラクターの魅力を掘り下げていきます。

桃太郎の誕生
物語は、ある老夫婦が川で流れてきた大きな桃を見つけるところから始まります。この桃を割ると、中から元気な男の子が現れます。現代風に言えば、これは「サプライズ出産」のようなもので、老夫婦は子供を持つことができなかったため、桃太郎の誕生はまさに奇跡です。彼は「桃太郎」と名付けられ、愛情をもって育てられます。

冒険の始まり
成長した桃太郎は、村を襲う鬼たちの存在を知り、彼らを退治する決意を固めます。現代の視点から見ると、これは「社会問題に立ち向かう若者」の姿を象徴しています。桃太郎は、正義感にあふれ、困っている人々を助けるために立ち上がるのです。

仲間との出会い
桃太郎は、旅の途中で犬、猿、キジと出会い、彼らを仲間にします。これらの動物たちは、それぞれ特技を持っており、桃太郎の冒険をサポートします。現代のチームワークや多様性の重要性を反映しており、異なるバックグラウンドを持つ仲間が集まることで、より強力な力を発揮することができます。

鬼との対決
桃太郎と仲間たちは、鬼の住む島に到着し、壮絶な戦いが繰り広げられます。ここでの戦いは、単なる肉体的な戦闘だけでなく、知恵や戦略も必要とされます。現代社会においても、問題解決には柔軟な思考と協力が不可欠であることを示しています。

勝利と帰還
桃太郎は鬼を退治し、村に平和をもたらします。彼は鬼から奪った宝物を持ち帰り、村人たちと分かち合います。この部分は、勝利の喜びだけでなく、成功を他者と共有することの大切さを教えてくれます。

結論
桃太郎の物語は、単なる昔話ではなく、現代においても多くの教訓を与えてくれる作品です。勇気、友情、正義感、そして協力の重要性は、時代を超えて人々に共鳴するテーマです。桃太郎の冒険を通じて、私たちもまた、困難に立ち向かう勇気を持ち、仲間と共に成長していくことができるのです。

いい感じですね!
比較のためにChatGPTにも同じプロント投げてみます。

Chat GPTの回答

昔話「桃太郎」は、日本の伝統的な物語で、英雄の成長と悪を打ち負かす冒険を描いています。これを現代風に解説すると、次のようになります。

物語のあらすじ(現代版):
昔あるところに、年老いた夫婦が田舎の静かな場所で暮らしていました。ある日、川で洗濯をしていたおばあさんは、巨大な桃が流れてくるのを見つけます。好奇心からその桃を家に持ち帰り、夫と切ってみると、中から男の子が現れました。この男の子を「桃太郎」と名付け、二人は彼を愛情を込めて育てました。
桃太郎は成長するにつれ、強く勇敢な青年に育ちます。ある日、村に住む人々が「鬼ヶ島」と呼ばれる場所に住む鬼たちに悩まされていることを耳にします。鬼たちは村を襲い、財産を奪っていたのです。桃太郎は正義感から鬼を退治することを決意し、両親から「きびだんご」という特別な食べ物をもらって旅立ちます。
旅の途中、桃太郎はイヌ、サル、キジという仲間に出会い、彼らにきびだんごを分け与え、協力を得ます。チームを組んだ桃太郎は、鬼ヶ島に乗り込み、見事に鬼たちを打ち負かし、村の財産を取り戻します。英雄として帰還した桃太郎は、村人たちから感謝され、平和な日々を取り戻しました。

現代風の解説:
この物語は、現代の視点から見ると、以下のようなテーマや価値観が見て取れます。

1.異なる才能を持つチームの力
桃太郎がイヌ、サル、キジと共に旅をするという点は、現代の多様性の重要性を反映しています。異なるバックグラウンドやスキルを持つ人々が協力して大きな問題を解決するという現代的な教訓を読み取ることができます。
2.リーダーシップと責任感
桃太郎は村の問題を知り、リーダーとして自ら行動します。これは、社会の中で問題を見つけたら無視せず、解決に向けてリーダーシップを発揮するというメッセージです。
3.報酬と信頼の関係
きびだんごをあげることで仲間を得るという部分は、現代の「報酬型インセンティブ」の一例とも言えます。適切な報酬を与えることで信頼関係を築き、協力を得ることができるという教訓です。
4.挑戦に立ち向かう勇気
鬼という存在は、現代社会の「困難」や「課題」の象徴とも言えます。桃太郎が鬼に立ち向かう姿は、困難な状況に直面しても逃げずに挑戦する大切さを教えてくれます。

この回答いいですね!
まさにイメージしていたものです。

あらすじを書き出して、そのあとに現代社会テーマにてらした解説つき。
文章生成はChatGPTに一日の長がある印象です。

こちらを採用することとしましてNapkin AIの「Blank Napkin」モードのほうにテキストをコピペし、ささっと図作成を実行!

そうするとあっという間に、良い感じでビジュアル化してくれます。

プロンプトを投げて図を生成することころまでかかった時間、

なんと、わずか3分

いや~、とんでもない時短です。素晴らしいですね技術の進歩は!
これはかなり実用的ではないでしょうか。

ただし…

他の生成AIと同様ですが、生成前のネタ(=今回でいうとテキスト文章)次第というところもあります。
何でもかんでもいい感じにしてくれるワケではないということですね。

例えば当社の事業領域・製品サービスをコピペして出力してみました。

5つのサービス領域があるのに、なぜか4つに絞られていまして、
そして、それを強引に4象限マトリクスに分類するという・・・何とも不思議な図解がでてきてしまいました。

優れモノのツールも使い方が大事ということですね!

これは知っておきたい大事なこと

これほど便利な「Napkin AI」
でも、だからこそ知っておきたいことをご案内します。

▼利用プラン

現時点で3つのプランが用意されています。

スタータープラン(無料)
・個人や小規模なチーム向けに提供される無料プラン
・基本機能を試すのに適している
・最大3つの「Napkin」(ビジュアル)を作成でき、利用できる色は3色のみ、Dayモードのみ使用可能

プロフェッショナルプラン
・現在ベータ版のため無料提供中
・ビジュアル制作を頻繁に行うユーザーや計画者に適している
・スタータープランのすべての機能に加え、無制限の「Napkin」(ビジュアル)作成でき、利用できる色は12色、DayモードとNightモードの切り替えができる
・チームメンバーとのコラボレーションも無制限

エンタープライズプラン
・大規模なチームや組織向けのカスタムプラン
・プロフェッショナルプランのすべての機能に加え、カラーパレットのカスタマイズ、プレミアムサポート、管理者向けのコントロール機能、さらには新機能への先行アクセスも提供される
・企業向けに特化したカスタムインテグレーションにも対応

▼利用条件や権利関係

ココはかなり大事なポイントです。

・商用利用可、所有権はユーザーが保持
 生成された図はユーザー資料のコンテンツとしてマーケディングや営業目的に使用ができる
・生成されたコンテンツ自体を販売することは禁止
 ただし生成された図やアイコンを単体で再販することはNG
・生成されたコンテンツはNapkin AIの改善に利用される可能性がある

他の生成AIと同様に、個人情報や機密情報の入力は避け、必要に応じて別の言葉に置き換えるなどの対策を行う必要があるかと思います。

まとめと所感

  • 実力値としては十分過ぎるくらい使える

  • UIもわかりやすく直感的な操作で簡単に成果を得られる

  • 生成された図は細かく修正できる点もフレンドリー

  • 出力結果がワンパターンになりがち(←今後、出力パターン数がアップデートされていくようです)

100%の出来は期待せずに、他の生成AIと同様に70%程度をイメージすると良いと思いますが、資料作成のお助けツールとしては素晴らしい実力値をみせつけてくれました。

そして、なにより使っていて楽しい!(ほかにも色々なテキストを図にして遊んでしまいました)
こういう楽しさって大事ですよね。


以上、最新の生成AI「Napkin AI」をご紹介しました。

今後の更なるアップデートに期待できるこのツール、ぜひお試しください!
そして、ご覧いただいた皆さんの資料作成効率化のお役に立てたら嬉しい限りです。

ではまた。